Finale2008到着
楽譜作成ソフト「Finale2008」が到着しましたので早速インストール。
今回からマルチライセンス版があるようです。企業とか団体での購入・登録には、いいかもしれません。パッケージ届いてからインストールのタイミングがはやかったせいでしょうか、インストール後の登録認証が不能でしたが、しばらく間をおいたらできるようになった模様。
新機能はこちら。
・「ブロック編集ツール」がなくなったこと。
最初の衝撃はこれです。「選択ツール」というのに統合されたようです。
この辺りは、Sibeliusの近づいてます。さすがにFinaleに慣れた手では、最初はちょっと戸惑いますが。
・オーディオトラックが用意された。
便利っちゃぁ、便利ですが。どのくらいの利用価値があるか、ないか。MIDIのプレイバックが、いくらかリアルに可能ならば、いいのかも。劇伴制作で、仮に歌やソロ楽器をのせてみるという使い方はアリ?
・楽譜書式のセットアップ。
これはいい、試してませんけど。Sibeliusでいう「ハウススタイル」だと思うんだけど。Finaleで過去の似たようなレイアウトを流用するときには、一度、ファイルそのものの中身(音符とか記号類)などを消去して、テンプレート化して使うようなことが多いと思います。でも、これだとゴミが残るし、ずっとやっているとファイルが重くなる、という現象もありますね。(データチェックかければ、いくらか解消されますが)差し当たっての手始めの煩わしさから解放されるというなら、歓迎ですが、これも試してみてから考えます。うっかり引き継がれない項目とかありそうですし。
・カラー符頭
これもどーでもいいです。っていう人が大半。教育用ですよね。
主に欧米なんかでは、音名と色の結びつけは、よく用いられるようです。ちなみに音名だけではなく、キー(調性)も色づけされるそうです。日本でも「色音符バイエル」とかあるらしいですね。
国内でいう色音符/色楽譜は田中すみ氏の考案だそうです。符頭に階名に合わせた色をつけ、五線との関係を見なくても、色で音の高さが分かるようにしたもの。
ド=赤、レ=黄、ミ=緑、ファ=橙、ソ=空色、ラ=紫、シ=白
そういえば、色といえば、スクリャーピンの共感覚による「色聴」を思い出します。
・スコアバインダー
これも、念願の機能のひとつパート譜しかないファイルからスコアを作れたりする。
あと、楽章モノで違う楽器編成でも、統合することができるらしい。聞いた話によると、なかなか感動的らしい。いずれ試してみます。
・セットアップウィザードの改良
「編曲者」名とか「サブタイトル」とか事前に入るようになった。うーん、すばらしい。あと、五線と五線の間隔も、あらかじめ細かく調整しておくことができるらしい。例えば、グループ間とか、加線が頻発するパート間とか。いいぞ。
あとは、スキャン機能向上とか、MusicXMLとか。このあたりは使う人が少ないだろうから、気にしない。
おいおい、細かなところをテストしてみます。
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