« 大型縦型モニタの利用 | トップページ | =スコアとパート譜の連携対決(5) »

=スコアとパート譜の連携対決(4)

これまでSibelius4(Sib.)の、パート機能の得意、不得意を見てきたが、引き続き、Finale2007(Fin.)を検討してみよう。まず【優れた機能とポイント】をあげてみる。
ちなみに、おおよそ裏返しで、Sib.のできないことが、Finで、できるということなのだが。

○スコア上での複声部表記のパートを、それぞれ個別のパート譜として処理ができる。

パート連携の機能の中で最も画期的であろう。もちろん同様の操作はSib.では不可能である。例外的な処理(=スコアとパート譜の連携対決(3)参照)か、従来の「パート譜書き出し」が必要となる。
例えばスコア上でのホルンなどのように、一段に「1st,2nd」がまとめて表記される場合。「パート譜の管理」の「詳細設定」で、「声部を分離する」にチェックを入れ、一方の声部をパート譜上では表示させないという仕掛けである。

1

以下のようなシンプルなものであれば、問題なく機能するが、レイヤー分けが込み入ったものなどは、思うようにコントロールできないこともある。さらにバグ的なものとしては、スペーシングが思い通りにならなかったり、道具箱ツールが使えなかったりするが、これは次回【あともう一歩、残念なところ】において述べてみる。

2

3

4

○「ガイド音符」の処理などにおいて、より柔軟な編集ができる

Fin.には「パート譜のみ表記」とか「スコアのみ表記」といった、わかりやすいコマンドが用意されていない。一見して「ガイド音符」ができないようにも思えるが、例えば、以下のような方法で可能である。パート譜上で、ガイド音符を別レイヤーに入力して、スコア上で表記の必要がないので「楽譜スタイル」を使って、そのレイヤーの表示を隠すというものである。(以下サンプル参照)

5

6_2

7_2

幸いにして「楽譜スタイル」が、スコアとパート譜で独立して設定できるので、可能なのだが、さらにこれを使うと、以下のようなこともできる。
上記の逆のパターンとして、スコアでは表示して、パート譜では別表記する例として「省略記号」がある。これなども「楽譜スタイル」を使うと可能になる。ちなみに同様の処理をSib.で行う場合、小節幅が変更できないので望み通りの結果にはならないが、Fin.の場合は、スペーシングの結果、以下のように正しい等しい小節幅となる。(以下サンプル)

8

9_2

あるいは、持ち替え楽器で、スコアでは実音表記だが、パート譜では移調楽器の表記にする場合。
(以下サンプル)

10

11_2

このように「楽譜スタイル」で変更できる要素であれば、スコアとパート譜とで異なった表記ができるという柔軟性が、役に立つ場面は結構あるだろう。
《わかりやくシンプルに操作できないが、手間さえかければ、なんとかなる。》というFinale全般にいえる傾向が、メリットであり、デメリットなのだが、ここではアドヴァンテージになる一つの例である。

« 大型縦型モニタの利用 | トップページ | =スコアとパート譜の連携対決(5) »

■楽譜作成ソフト」カテゴリの記事