LcND2016/04「Pな管楽器たち」
LinkclubNews掲載コラム、04月分より、
タイトルは「Pな管楽器たち」
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知人友人に管楽器プレイヤーが多いのですが、一時期「pBone」ってのが頻繁に話題に上っていました。いわゆるプラスティックトロンボーンです。
・pBone Plastic Trombone: The Worlds Best Selling Trombone
子供用のおもちゃの楽器ではなくて、素材こそプラスティックですが、作りや音は本格的なトロンボーンです。まぁ当時「ああ、この9色カラフルさと扱いの手軽さを考えたら、これもアリだなー」と思ったもんです。お値段も日本のAmazonあたりでみても、2万円前後で購入できそうですし。もっぱら可搬性とか野外での酷な状況でも躊躇なく吹けそうですしね、それこそ気楽に扱えそう。
トロンボーンがあるなら、他の楽器もどうなの? ってことで調べてみました。トランペットなら「ワーバートン」というメーカーのTigerというブランドのプラスティック楽器が多数存在してます。
こちらのトランペットは5色展開で、国内だと3万円前後、なんとpBoneより若干高いんですね。構造上仕方ないか。あと、国内在庫が限りなく少ないようです。さらにはピッコロトランペットなんてのもありますね。例えば、他のメーカーでは「Tromba(トロンバ)」ってのもあります。
・Buy plastic trumpets, trombones and the jazzbone from Tromba
こちらもトロンボーンとトランペットがありますね。トロンボーン特有のあの長いスライドの管を2重に巻いて、全体に短いスライドに加工した「ジャズボーン」というシリーズも興味深い、どことなく進化型。
サックスでは「Vibrato」というのが有名です。
国内ではイシバシ楽器さんが取り扱っていて、金管と比べるとやや高いですが、それでも6万円前後。重量が1kgってのがとってもライト。そういえば、1950年に英国製の伝説のプラスティックサックス「Grafton(グラフトン)」ってありまして、チャーリー・パーカーやオーネット・コールマンが吹いてたりしてました。その貴重なサックス史を経て、現代に樹脂管が復刻したとも考えれるかもです。
クラリネットは「nuvo」シリーズというのがありました。
このNUVOでは、プラスティック・クラリネットの「クラリネオ」とともに、プラスティック・フルート「スチューデントフルート」も用意されてます。特に、フルートの吹き込み口の管が、アルトフルートやバスフルートのようにU字に曲げられていて、手の小さい子供でも構えが容易になる「jFLUTE」というのもあって、新型への前向きな配慮と改良が感じとれますね。
またNUVOには、他にも「DooD/TooT」という2つのシリーズがあって、DooDは簡易縦笛、TooTは簡易横笛といったイメージのオリジナル楽器。それぞれ本格的なクラリネットやサックスなどのリード系楽器への導入、フルートへの導入のためのプラクティス用として、とても有効ではないかと。なんせお値段が、4,000円と3,500円ですもの。
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