LcND2015/08「ついにボカロでもこぶしがきく」
LinkclubNews掲載コラム、08月分より、
タイトルは「ついにボカロでもこぶしがきく」
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7月23日にボーカロイド歌声ライブラリ「VOCALOID4 Library Sachiko」が発表されました。
そう、あの国民的歌手の小林幸子さんです。これは衝撃的でしたね。25日にはさっそくダウンロード販売開始で、はやくもクオリティーの高いボカロ動画が次々にアップされている模様です。実際に、どのような雰囲気か気になると思います。これまた非常にクオリティーの高い公式デモ曲の動画がありますので、ぜひ聴いてみてください。ここまで似せられるとは……。
さて、今回のSachikoライブラリを使うには、基本ソフトのVOCALOID4が必要です。
・VOCALOID / VOCALOID4 | ボーカロイド4
以前のヴァージョンであるVOCALOID3との機能の違いは「グロウル」と「クロスシンセシス」機能が追加されたことでした。グロウルとは、いわゆる唸るように発声すること。「あ゛あ゛あ゛……」クロスシンセシスは声色を徐々に変化させる、例えば、柔らかい声から荒々しい声にスムースに変えることができるようになりました。これはまさに演歌特有の歌唱法には、なくてはならない表現ですので、VOCALOID4になったことで、今回のライブラリが実現したとも言えそうです。それに加えて、今回の「Sachiko」には、専用のプラグイン「Sachikobushi(幸子節)」が付属しているのが大きな特徴で、あの小林幸子さん特有のこぶし、しゃくりの歌唱法や節回しをプラグインを掛けることで実現できるという仕掛けです。
さらに、VOCALOID4関連では、セカオワこと「SEKAI NO OWARI」のボーカリストFukaseの声を元にした「VOCALOID4 Library Fukase」の開発をすすめていることも発表されたばかりです。
・「SEKAI NO OWARI」のボーカリスト「Fukase」のVOCALOID 歌声ライブラリを開発中。ニュースリリース - ヤマハ株式会社
もうここまでくると勢いに驚きが隠せません。これまで立て続けに、有名ミュージシャンのボカロライブラリーを発表するあたり。
ハードウェアでも、ボーカロイドキーボードが、開発本家YAMAHAから試作機としてお披露目されていますしね。こちらもなかなかデザインとして素晴らしいものとなっております。六本木ヒルズでの試演のデモ動画がありました。
さてさて、次はどんな展開になるのでしょうか?
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