LcND2015/02「サブスクリプション式へと変わっていくのか」
LinkclubNews掲載コラム、02月分より、
タイトルは「サブスクリプション式へと変わっていくのか」
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「サブスクリプション式へと変わっていくのか」
ちょうど1月末に世界規模の楽器ショーである、NAMM Showが終わりまして、現地にはいけない人達が、もっぱら、インターネットなどで、まとめ情報やニュースを漁っていたりするこの時期なんです。
さて、DAWソフトでは「Pro Tools | First」という無料版がリリースされます。
・無料でプロ用DAW「Pro Tools」の機能制限版が使える「Pro Tools | First」がリリースへ - GIGAZINE
音楽業界では、もはや標準というDAWソフトですから、注目度はとても高いです。これまでも「Pro Tools Express」という入門的な位置付けはありましたが、同メーカーのAvidのインターフェイスなどの商品にバンドルされる形の付属ソフトでした。これだけでも十分価値があるので、インターフェイスでAvid製品を選択するユーザーも多かったのではないでしょうか?
いや、これからはそれも必要なく、本当に無償になるということですから、迷わず要チェックです。
紹介の順序が逆になりましたが、上位版にあたる本家「Pro Tools」も、最新ヴァージョンとなる「Pro Tools 12」が発表されまして、ここで、とても気になるのは、ライセンスに関しては、サブスクリプション方式、つまり月額とか年額で使用料金を支払う、方式を導入するということです。
音楽界隈でも、配信の方では、わりと「サブスクリプション」というキーワードは、以前から馴染みになっていました。世界最大の楽曲数を誇る「Spotify」などが代表格ですが、国内では「レコチョクBest」とか、ソニーの「Music Unlimited」など。こちらは「定額制」と訳すると、なんとなく使い勝手が理解できます。そういえば、現行、ソニーの「Music Unlimited」は、話題のSpotifyと組んで「PlayStation Music」というサービスに移行していくようです。
・ソニー、Spotify提携の新音楽サービス PlayStation Music を発表。日本除く世界41か国で提供予定 - Engadget Japanese
そちらも気にはなるのですが、ここでは、話しを本筋に戻しましょう。そのサブスクリプション制、すでにデザイン関係では、PhotoshopやIllustratorなどで有名なAdobeの「Creative Cloud」が、いち早く、このような料金体系を導入しました。ソフトの場合は、使用ライセンスの定期購入だったり、予約金というように解釈すると、なんとなくイメージできます。そのような料金体系が、いよいよ「Pro Tools」というプロ仕様の業界ソフトが対応することで、似たようなモデルが、音楽ソフト全般に広がっていくんではないでしょうかね。
こちらも、やや時期を同じくして発表された、やはり有名DAWで、Windowsユーザーが愛用する「SONAR」シリーズの最新ヴァージョンでは、サブスクリプション制が導入されるとのことです。
・ICON_NAMM 2015: Cakewalk、DSDファイルのネイティブ再生に対応したSONARの新バージョンを発表!
しかしながら、国内での「SONAR」取り扱い、TEACでは、現在販売方法を検討中とのこと。海外と国内向けで、料金体系が変わってくるのか? このあたりも、ポイントかもしれません。
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