LcND2013/9「Macに歩み寄るVOCALOID」
LinkclubNewsDigest09月分より、
タイトルは「Macに歩み寄るVOCALOID」
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VOCALOIDは不動の人気ですが、
満を持しての公式Mac対応が今月9月末に近づいてきており、
さらに活性化中。その動向をまとめてみようと思います。
まずは、既に8月に発売された「VOCALOID Editor for Cubase NEO」について
・VOCALOID / ボーカロイド 公式サイト : ボカロ製品一覧 : VOCALOID Editor for Cubase
これまでも、こちらのコラムでも繰り返しお伝えしていたことですが、
VOCALOID環境は、基本Windowsに限られていました。
Mac環境ではBoot Campあるいは、
類似の仮想環境など工夫をして使われてる『ボカロP』も多いはず。
この「VOCALOID Editor for Cubase NEO」というのは、
歴史ある音楽作成ソフト(DAW)「Cubase」と
組み合わせて使うプラグインソフトとなっていて、
それら制限はありますが、デフォルトMac環境で扱えるVOCALOIDとしては、
いわば公式となるのではないでしょうか。
そして、8月31日に発売開始となったのは「初音ミク V3 ENGLISH」
・初音ミク V3 ENGLISH(HATSUNE MIKU V3 ENGLISH) | クリプトン
元祖VOCALOID「初音ミク」ですが、
こちらは、英語音声ライブラリを収録した最新ヴァージョンとなりますか。
ダウンロード販売で、149ドルで、WindowsとMacのハイブリッド版。
発売当初のMac環境においては、VSTプラグイン対応となるため、
ボーカルエディタ「Piapro Stuido」と
音楽制作ソフト(DAW)「Studio One Artist Piapro Edition」が同梱されており、
どちらもWin/Mac対応ということになっていますね。
そして、いよいよ9月26日に「初音ミク V3」が登場します。
・初音ミク V3(HATSUNE MIKU V3)| クリプトン
先のENGLISH版は、海外向け先行版という体裁になり、
こちらが後発となりますが、いわゆる国内正規のパッケージ販売となりますか。
上記のページから予約受付中となってます。
ちなみに、ENGLISH版に含まれる、英語音声ライブラリーもバンドルした
「初音ミク V3 バンドル」も同時に発売となるそうです。
初音ミク登場が2007年、6年越しのMac対応移植化ということで、
それはもう感慨深い訳です。
一方でMacユーザーの視点において、本当の意味での完全対応というのは、
GaragebandやLogic Pro上でVOCALOIDが、
シームレスに連携するということに他ならないわけですね。
少しだけ込み入った説明ですが、技術的には、
Apple標準のプラグイン形式といわれるAudio Units、
いわゆるAU形式に対応する必要があります。
これについては、後日アップデーターにての対応が発表されているので、
いよいよもって、MacとVOCALOIDの未来は明るいと言えましょうか。
これまで、ボカロに二の足を踏んでいたMac/DAWユーザーも、
ボカロP体験をしてみる格好の機会となると思われます。
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