宮内庁楽部「雅楽演奏会」に行ってきました。
皇居に入るのははじめてです。
ちなみに皇居東御苑に限っては自由に散策する事ができるそうですけど。
この楽部の雅楽は一般公開されているそうです。申し込みが必要で抽選になるそうですが、今日は、ちょっとご縁の方に招待してもらいました。感激。
「雅楽」ちょっとピンと来ない人もいるかもしれません。
写真を見れば、一目瞭然です。
演奏中の写真はありませんが、こんなところでやる音楽です。

CDや正月時期には、よく耳にします。
自分はなぜか幼少期に「越天楽」が好きで、打ち込みで再現してたりしてました。(変なやつだな)
えーと、実際に目の前での演奏は初めてで、オーケストラや吹奏楽でない、楽器には興味がありますので、いささか興奮気味でした。
自分は、相当の楽器好きです。ある種のマニアだな。
ちょうど、正面から見て、サイドの席だったので、大太鼓の側面からのアングル。バチのさばき?というか運びが独特だったので、それがとても印象的でした。
笙の響きというのは、あえてこんな表現もどうかと思いますが、エクスタシーです。「天から差し込む光」という説明も頷けます。アタックがはっきりしないのと、自然なクレッシェンドとディミュニュエンドは、これも表現がどうかとは思いますが、完全にアンビエント。篳篥は、まさにアジアの野太い叫び。
竜笛のフレーズが、脳内で??を誘発するのですが、これはどうにも西洋音楽に慣れきった耳が捉えているものでしょう。あの掛け離れたピッチの同居は、むしろ深淵なところにいきます。
上声部の短二度(いわゆる半音のぶつかり)っていうのも、和声学では禁則とされてますが、単純な弦楽器のハイトーンの短二度などは、むしろユニゾンよりも透明感を誘発したりしますよね。まぁ、そんなもんです。
いやいや、機能和声に毒された耳。誠に危ういことこの上なし。
えらく、とても刺激を受けた演奏会でした。