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2008.03.30

完全に眼精疲労

こんばんわぁ。
年度末です。でも雨です。ちょっと寒い。

今日は、4月公演の演劇のリハーサルを2つばかりハシゴです。
ひとつは台詞素材を収録しに、もうひとつは、
できあがりほやほやの音楽付けての通し稽古。
そして移動の合間の時間を見つけては、楽譜の校正仕事。
吹奏楽のスコアとパート譜ですが、これも2曲分。
なんだか、ダブルとハシゴが最近の傾向です。
ちょっとくたびれ気味ですが、なんとか乗り切ります。

夜からのリハーサルの立ち会いですが、あさってから本番なので、完全に通し状態です。
真っ暗な場所に長時間、しかも手元明かりの薄暗いところで、台本をずっと追い続ける訳ですが、これがとても身体に悪い。
なんだろう?目を酷使しているのでしょう。
一歩、外に出ると吐き気がしたりします。
例えば、映画のダビング?ってのいうのか、MA作業で一日暗いところに籠ったりするのも、結構具合が悪くなります。
あと、ライブハウスやホールでも朝一からリハで入ると、やはり夕方以降具合が悪くなります。

どれも首筋の後ろが張った感じなので、きっと眼の疲れでしょう。
共通するのは「暗いところに長時間」
自分の場合、月に数回はそういうシチュエーションがあるのですが、
これって、身体だけは慣れませんね。

毎日、暗い場所でお仕事されている方、劇場の音響さんとか照明さん、エンジニアの方とか、音効さんとかは、どうなんでしょうか?
これって、昔からの素朴な疑問なんですよ。

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2008.03.22

映画「眠り姫」@高崎&札幌

昨年末に公開された、七里圭監督の映画「眠り姫」(音楽・タクミ)ですが、ただいま全国順次公開中です。
本日22日から高崎、そして来週26日から札幌です。
札幌では、七里圭監督のスペシャルとして、これまでの『ホッテントット・エプロン-スケッチ』 『のんきな姉さん』(いずれも音楽・タクミ)もあわせて観れるイベントが29日にあります。同郷の札幌近郊にお住まいのみなさま。足をお運びいただけると幸いです。
なお、東京近郊でもアンコール上映が決まってます。
シネマアートン下北沢 2008年4/12(土)~4/25(金) 連日20:30~ レイトショーです。こちらもお楽しみに。


[高崎] シネマテークたかさき TEL.027-325-1744
2008年3/22(土)~3/29(金) 14:45 / 20:35 (一日2回上映)
★七里圭監督舞台挨拶  2008年3/22(土)14:45の回

[札幌] シアターキノ TEL.011-231-9355
2008年3/26(水)~3/28(金) レイトショー
★七里圭監督舞台挨拶  2008年3/28(金)

[札幌] ATTIC (*イベント) TEL.011-676-6886
2008年3/29(土) 特集上映イベント 「七里圭監督スペシャル in ATTIC」
〈上映作品〉 『眠り姫』 『ホッテントット・エプロン-スケッチ』 『のんきな姉さん』

詳細、公開情報はこちらで
http://www.nemurihime.info/CONTENTS/theater.html

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2008.03.21

没個性が個性を超えるとき

今日は、楽譜ソフトのユーザーグループの定例会(雑談会?)に顔を出す。
極めて異色の顔ぶれで、アクのつよい人たちばかりだが
濃い作曲談義もあれば、下世話な話もとびだしたりと
ちょっと日常感から離れるには、楽しい場所なのである。

せっかくなので、いろいろとお世話になっている、
尊敬する大先輩作曲家の話をしよう。
おそらく自分とは対極なスタンスで活躍している人。
一言でいうなら「ものすごい器用」だということ。
おそらくどんなことでもできちゃうんだろうと思う。

知り合いでも、こういうタイプの作曲家は何人かいる。
アカデミックで、尋常じゃないくらい、耳がいいというのが共通項。
おそらくその辺で流れている曲を、すぐに自分の引き出しに取り入れているんだと思われる。

とかくワンパターンで、耳にひっかり、いやでも曲に個性という色が付きすぎてしまう自分にとって、カメレオン的に、常に流麗に、どんな色をも操ることができるというのは、すごい特技に思えるわけで。

まぁ、逆手に取れば「個性が薄い作曲家」ともいえるわけだが、人並みを超えた技を極めれば、個性が薄いのが逆個性という、そういったスタンスで続けることもできるという例であろう。いわば変幻自在。しかも性分にあっているということであれば、なおさらである。あとは、やっている本人がそれを楽しめるかどうかだろう。

とはいえ、器用貧乏に紛れることなく、これが成功するパターンとしては、恐ろしい才能(努力の積み重ねも「才能」である)とテクニック。そして過剰なセンスと遊び心があること。これが大事。

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2008.03.19

自己肯定感と作品づくり

花粉がひどくてよぅ。

社保庁から年金の確認の書類が届いた。
おいおい、該当してるのかよ、俺。
まったくよぅ。

花粉や年金にもめげずに、自転車を乗り回してるよぅ。

あ、さて。

ここ最近は、あらゆる分野の演出家や監督さんとかに会う機会がメッポウ多いのです。
で、あらためて再認識することは、作品作りに対して「プロセスや方法論」に寄っている部分が大きいということ。
作品の結果オーライではなく、そこまでの作る過程を大事にする、あるいはこだわりを持つということ。
結果、万人に受け入れられれば、もうけもの。
万人といかずとも、一部の人に伝わればそれでよいという、割り切りの姿勢。
悪くいえば「至極我がまま」

まぁ、これ、すごくよくわかる部分でもある。

(俺)「はい、曲作りました。」
(相手)「どんな、イメージなの?」
(俺)「うーん、うーん」

イメージなどないのだよ。ってのは言い過ぎだが、ごくごく抽象的なものであったりで、具体的に言葉にならないから、「音楽」だったりだ。
でも、それだと他人には伝わらないから、とってつけたような説明をしたりもするけど、やっぱりこれは本質ではない。

指揮者は、何かしらイメージを膨らますのが得意だ。とはいえ、それは作曲者のイメージか。いやいや、そんなものはないことが多いし。
曲作るのは、単純に音の連鎖や組み合わせに対する興味によっているだけだから。
あとは、過去の記憶による生理的な快楽を再現しているだけ。
ごめんよ、あからさまで。

だから演奏家ってのは、そこに何かしらの解釈を加えてくれる。もともとないかもしれないイメージを聞き手に伝わりやすく「でっちあげて」くれる。
作曲者は、この「でっちあげ」ができないのだ。
自作自演が、面白みに欠けるのは、でっちあげられてないから。

音と音の繋がり方や、重なり方が「情緒や感情」を導きだすのは、誠に不思議なものであって、作り手も自身でさえ、予期できないことがある。というか予期したくないから、はじめからイメージを排除している傾向もある。だって、出来上がった作品に驚きたいもん。「うわっ、こんな風になるんだ!」

ここでも方法だとか、切り口とか、セリーとか、パズルとか、そんなものを大事に作品を作っている訳で、結果、どんな音楽が出来上がっても文句無し。
(もちろん取捨選択はするけどね。)
だから、漠然としたイメージは副次的なことも珍しくはない。

出来ちゃったものは、しょうがない。というか自分が聞きてみたいこと(観てみたい)をやってみた=自分の作品。なのである。
あとは、それを聞きたい人(観たい人)がいるなら、ご一緒にどうぞ。というスタンス。(これは、作曲家の吉松(隆)センセがおっしゃていたことだな)
まさにそれね。

こういう姿勢の人は、それこそ、それぞれの分野において長く活動するための秘訣だったりするのだな、と思った。
そして、プロセスの結果(つまり完成した作品)にある程度の満足感と自信をもてるという共通項は「自己肯定感」とも結びついているような気がするんだな。なんにしても、ものすごいポジティブ。活力が違う、すごく楽しんでやってる。

おっと、長文失礼しました。
作業に戻ります。

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2008.03.15

さよなら「銀河」です。

本日、コンサートの帰り。
帰宅途中の地下鉄「丸ノ内線」
東京駅でJRへの乗り換えた知人からの奇妙なメール。

東京駅で不思議な光景が繰り広げられているらしいとのレポ。

Image150-1


電光掲示板時刻表に群がる人々?

さらに詳細を送ってくれた。

Image147

おおっ!!、寝台「銀河」のラスト・ラン
そうか、引退日だった!!
ホワイトデーとか騒いでいる場合ではないのだ。

http://ascii.jp/elem/000/000/116/116797/

うーむ、残念ながら駆けつけられなかった。
一応のブルトレ好きとしては、非常に惜しいことをした。

そうそう、銀河といえば、作曲家の宮城道雄です。
あの「春の海」の宮城道雄。
演奏会のため大阪に向かう途中、
銀河のデッキから転落死。享年62歳
そして、銀河は、58歳で幕を閉じた。

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2008.03.01

映画「ホッテントットエプロン」アンコール上映

大変ご無沙汰になってしまいました。
今週はもうたくさんありすぎて、書ききれない。(苦笑)
映画「ホッテントットエプロンースケッチ」が本日から2週間アンコール上映です。
併映で、七里監督との出会った頃のなつかしい作品もやるそうです。
オールナイトのイベントもあるようです。
ぜひ足をお運びいただけますよう、お願いいたします。

シネマアートン下北沢 http://www.cinekita.co.jp/
3/1(土)〜14(金) 
連日20時30分より 

☆関連イベント☆

3/3(月)・3/6(木) 併映 『Untitled for Cindy』(2003年/20分/DV)
3/13(木)・14(金) 併映 『夢で逢えたら』(2001年/20分/35mm)
3/1(土) トークショー 大久保賢一(映画評論家)×七里圭監督
3/5(水) トークショー 東海林毅(映画監督)×七里圭監督
3/10(月) トークショー 冨永昌敬(映画監督)×七里圭監督
3/12(水) トークショー 岸野雄一(スタディスト)×七里圭監督

3/8(土)
オールナイト上映 “矢崎仁司×七里圭” 〜孤高の映画作家による詩的映画の世界〜 
開場22:10 開映22:30 終了予定5:30  当日券のみ 2500円均一  
※当日14:00より入場整理券の受付を開始致します。
※「ホッテントットエプロン-スケッチ」の上映は含まれません。
●『のんきな姉さん』(七里圭 監督作品/2002年/35mm/82分) 
●矢崎仁司監督×七里圭監督 トークショー
●『花を摘む少女虫を殺す少女』 (矢崎仁司 監督作品/2000年/DV/235分) 

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