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2007.09.19

その他公演のお知らせ

毎度です。

ここ連日、蒸し暑さが戻ってきておりますが、夜道を自転車で疾走しておりました。なんかこんなネタばっかで、すんません。汗ばむくらいの夜に、ちょっとスピードをあげて、風をきるのが実に良いのです。
どんな風か?うーん、そうだなぁ、「扇風機の涼風」。あの扇風機の真ん中の強さね。弱風でも強風でもなく、中庸な涼風。実に懐かしい風です。いささかノスタルジィ。
そういえば、扇風機に向かって「あーーーー」って、発声する遊戯は
最近の子供たちは経験がないんでしょうか?あの原始エフェクトを未体験の世代は、それはそれで悲しいかな。と思ったりするわけです。「あ〜あ〜あ〜あ〜」
といいつつ、連休明けの本日は、ちょっとぐったりしてます。
たぶん時差ボケのようなものですけど。

さて、自分の参加企画の告知ばかり続いたので、他のライブの告知を。といっても、拙作を取上げていただけるという、とてもありがたい演奏会のご案内なのですが。

■Euphonium IN

2007年10月5日(金) 18:30開場 19:00開演
豊中市立ローズ文化ホール
音楽監督・指揮 中西 勲

・Suite for Five Euphoniums/侘美秀俊(1996)

ユーフォ二アム5本のための「組曲」という、この世にそんな編成の楽曲は他に存在するのか?という、極めて変則稀有な作品を、取上げていただけるそうです。誠に感謝です。
私の知る限り、関西方面で何度か演奏していただいています。
作品自体は、もう10年以上前の学生時代に書いた曲で、公の場で発表される演奏会用のオリジナル作品というのは、これが最初じゃないだろうか?だいぶ稚拙な作品ですが、今でもあまり本質は変わりませんよ。(苦笑)
4つの小品からなる組曲ですが、たまたま三楽章を書き上げたのが、1月17日の早朝、それは、阪神淡路大震災から、ちょうど一年経った日付でした。このことで最後の楽章は、その鎮魂の念を込めた、レクイエムからはじまり、後半を復興を願ったファンファーレ風な楽想でまとめられた作品です。大阪方面で演奏される機会があるのも、そのような縁なのかもしれません。作者としては願ってもない機会に恵まれていると、演奏して頂けるたびに感謝の念でいっぱいです。今回の演奏も、ぜひお近くの方は足をお運び頂けると幸いです。

■第9回ふれあいコンサート
10月4日(金)16時開演
会場: 第二大島小学校体育館

二大中吹奏楽部演奏

グラディート弦楽四重奏団
君を愛す作品5 − 3 (グリーグ)、荒城の月(滝廉太郎)
お楽しみコーナー
メデシン・ボオル(侘美秀俊)
弦楽四重奏曲二短調作品5 6「親愛なる声」より(シベリウス)

江東区立第二大島小学校  
住 所 〒136-0072 東京都江東区大島3-16-2  
電 話 03-3684-4315   
URL http://www.koto.ed.jp/2dai-sho/
交通機関
◆都営新宿線
「西大島駅」  徒歩5分
◆JR総武線
「亀戸駅」   徒歩15分
◆都営バス 亀24・草24
「大島3丁目」 徒歩2分


ということで、大学時代の同級生のヴァイオリニストのリクエストで「メデシン・ボオル」の弦楽四重奏版です。
かつて別の団体で二回ほど演奏されました。自作では、珍しく構成がしっかりした曲らしい曲なので、いろんな編成のヴァージョンがありますよ。インストゥルメンタルトリオユニット「lx+」では、オリジナルのピアニカ、ヴィオラ、ピアノの編成で。来月の「カッセ・レゾナント」では室内楽ヴァージョンでやります。唯一、わりに演奏機会が多い楽曲のひとつ。(苦笑)しかも、滝廉太郎といっしょにプログラムされるとは、いかがなものでしょう・・・、ええ、もちろん光栄です。こちらもぜひ足をお運びくださいませ。

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2007.09.15

「カッセ・レゾナントライブ2007」

都響 定期演奏会Aシリーズ@東京文化会館

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調op.15
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』

ということで、観てきました。
「ピアコン?」ということで、あまり気乗りせず、「春祭!」ということで、意気揚々と会場へ向かったのですが、事前の期待を大きく覆す感想になりました。こういうこともあるんだなと。
私の思うところ、評論家やウルサガタのみなさんの意見といつも大きく違うので、そこんとこ、なんなんですが、一聴衆の感想ということで。

ブラームス、いや、これがよかったんです。ピアノは「ゲルハルト・オピッツ」でしたが、あのオヤジ、わかってますよ。完全に。オーケストラの延長上にしっかりとした安定したプレイ。まったく嫌みがない。ピアノが主張しすぎるわけでもなく、全く埋もれることなく。まったく対等に存在しているあたりが、「わかってるな、あのオヤジは」です。
オーケストラといい関係が表現できるというピアニストは貴重なんだろうと思うんだが、どうなんだろう。
華麗なピア二スティックな表現もなくて、好み。ブラームスってのがよかったんだろうな。質実剛健で、瞬間的に甘い。バランスがほどよい。なるほど、ブラームス、ちょっと好きになりそうだ。木管の使い方がいいなぁと思った。特にファゴットが実に甘美に響くという印象。弦楽器中心にならないで、いいところでストリングスが顔を出す。しかも弱奏なんかは、ぞくっとする美しさ。いや、間違ってたらごめん。

ストラヴィンスキー、曲はいうまでもなく良いのだが、演奏の方がいまいちノリとかキレが悪いという印象。というか、キレが良すぎるのか?わりと小さくうまくまとめた印象で。聞き手としては前半の曲との対比もあるんだろうけど。あの手の曲は、ガンガン、ドロドロしてなきゃ興奮が伝わらないような気がして。管楽器ははじけかかっていたような印象だが、いまいち全体にストリングスがこじんまり。ちょっと残念。でもひさびさに生で聴けて良かった。

まぁ、さておき都響のヴァイオリン奏者である「中根みどり」さんをスペシャルゲストにお迎えして行う「カッセ・レゾナントライブ2007」のご案内です。

中根さんに加えて、先日も書いた通り、ギタリストの日渡奈那さん(現在スイス在住で、今回来日の中で参加いただけると)のお二方。で、いつものメンバーに加えて、タクミもトリオで参加しているインストゥルメンタルバンド「lx+」で一緒のヴィオラの波田さん、と、ピアノと楽曲提供は、やはり「lx+」の中島美由紀氏なので、まぁ、いってみれば、「lx+別館ライブ」ともいえます。(笑)今回のフルートは西田紀子さん(シエナウインドオーケストラ)で、ご一緒させてもらうのは初めてなので楽しみです。そしていつもいつも一緒のメンバー諸氏。いやぁ、考えてみたら豪華メンバーかも。

演奏曲目では、かれこれ7年前に書いたきり未発表だった、ヴァイオリンとギターのデュオ「ある日の3つのスケッチ」という組曲とか、七里圭監督、村松正浩監督、岡太地監督のお三方の映画のサウンドトラックよりとか、「lx+」ではおなじみの曲を室内楽編成など、激しく盛りだくさんな内容になる予定です。演奏プログラムも曲の内容はさておきですが、豪華かも。自分でもどーなるんだろうという一抹の不安はありますが、なにはともあれ企画したからには、いいものにしますよ。

公演詳細は以下に、こんな企画、滅多にやらんので、ぜひ遊びに来てください。
チケットのご予約も以下から。

◆Caisse Resonante Live 2007
@江古田Buddy

Crlive2007

■2007年10月19日(金曜日)
・18時50分/開場 19時30/開演
・ライブハウス「バディ」
http://www.buddy-tokyo.com/
東京都練馬区旭丘1-77-8双葉会館B2F
(西武池袋線江古田駅南口改札口を出て右方向へ徒歩10秒)

■チケット(全席自由)¥2,500(1ドリンク別)

《ゲスト》
日渡奈那(ギタリスト)
中根みどり(ヴァイオリニスト/東京都交響楽団)

[出演メンバー]

ヴァイオリン/宮下るみ、尾崎馬里奈、塩野えりさ、芳賀夏子
ヴィオラ/*波田生(lx+)
チェロ/阿形有佳
コントラバス/イチタカタ
フルート/西田紀子
クラリネット/佐藤友美
ピアノ/*中島美由紀(lx+)
指揮/*侘美秀俊(lx+)

[プログラム]
・ある日の3つのスケッチ(Violin+Guitar)(初演)/侘美秀俊
・夕陽の沈む丘(C-R version)/侘美秀俊
・映画「けものがにげる」サウンドトラックより/侘美秀俊
・映画「屋根の上の赤い女」サウンドトラックより/侘美秀俊
・組曲「眠り姫」〜映画「眠り姫」サウンドトラックより/侘美秀俊
・Hot kitchen/中島美由紀


●問い合わせ先
カッセレゾナント制作工房(代表・侘美秀俊)
http://www.caisse-r.net

制作協力/ウメハラコージ
後援/在日スイス大使館

※ご予約はメールにて
件名「10/19カッセライブチケット予約」として
1)お名前 2)枚数 3)メールアドレスを明記の上、
こちらまで

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2007.09.12

屋根の上の・・・

いきなり涼しくなりましたね。
ラニーニャの年は寒冬になるらしいですよ。
いいんだか、悪いんだかです。

さて、すっかりお知らせが遅くなってしまいました。
先の6月「ぴあフィルムフェスティバル」で招待上映された、岡太地監督の『屋根の上の赤い女』(音楽・侘美)が、
あさって15日から21日まで、池袋の「シネマ・ロサ」でレイトショー上映です。ええ、ぜひ足をお運びください。

Akai

ちなみに『屋根の上の赤い女』の音楽は、劇伴から、さらに発展させた組曲風に仕立て上げたものを
10/19の『カッセ・レゾンナントライブ2007』で
生演奏する予定でおります。
『屋根の上の〜』といっても「ヴァイオリン弾き」ではなく、「ギター弾き」ね。ゲストの日渡さんのギターとカッセ共演編成になります。そちらもどうぞ合わせて宜しくお願いします。

・映画「屋根の上の赤い女」公式ホームページ
主演:山中 崇/神農 幸 監督:岡 太地
http://www.yomosuga-love.com/yane.html

・PodTV.jp(映画予告編ch)
http://podtv.jp/podtv/PTVT/oa/1669

・シネマ・ロサ
http://www.cinemarosa.net/

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2007.09.09

lx+ finds “Ashes”

台風一過の翌日、とある舞台稽古の立ち会いに亀戸の某所へ。
亀戸から、東武鉄道亀戸線にて亀戸水神駅。
亀戸線、はじめて乗ったわけですが、なぜかテンションが上がる、いや楽しいです。なのですが、帰りの終電間際の中央線が信号機故障とかなんとかで、超激烈混雑の車両が各駅で停車しまくりというとんでもない事態に巻き込まれました。「そんなこともあるわな。」というわけで、10月の芝居&ライブ企画についてのお知らせ。

わが「lx+」の芝居との合同企画。3日間5回公演もやります。lx+のライブは、お待ちかね?の新曲を盛り込んで。(主に美由紀氏の作品、よろしくです。)舞台の方は、イギリスの劇作家・詩人のハロルド・ピンター氏の「灰から灰へ」を上演。ニューヨークを拠点に活動する「高瀬一樹」さんの演出で、俳優・ナレーションの「高川裕也」さん、女優の「ふるたこうこ」さんのお二人によるリーディングパフォーマンス。さらに、高瀬さん作・演出の08年1月公演予定「Nippon Jumpers」のプレビューをセレクト上演。と、3本立ての企画です。なんと「灰から灰へ」の音楽も「lx+」が担当します。初コラボレーション。

会場も、6月の「lx+」ライブを行った、中国茶のおいしい下高井戸駅前の「Blue-T」です。なんか最近スタインウェイ入れたみたいです。いつの間にかHPもリニューアルしてるし。

以下、詳細です。

Theatre object presents
〓《lx+ finds “Ashes”》〓
【2007.10/6(土)・7(日)・8(月祝)】
@ 中国茶芸館 Blue-T
http://www.blue-t.jp/
03-3325-8981

Ashes_2

■ Live
〓 lx+(ルクスプラス) 〓

中島 美由紀 (piano)
波田 生 (Viola)
侘美 秀俊 (ぴあにか)

■ Performance
〓 灰から灰へ“Ashes to Ashes”〓

Writer ハロルド・ピンター
Director 高瀬 一樹
Music ルクスプラス

Davelin 高川 裕也
Libecca ふるた こうこ

■ Preview
〓 NipponJumpers '08 〓

Writer & Director 高瀬 一樹
Performed by 中島 芙美枝、伊藤 俊、宮崎 敏行

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当日・前売り共 全席自由
¥3,500
(高級中国茶 or ワンドリンク付き)

☆ 受付・開場は開演時間の30分前です。

<10/6 (土) >
19:30 ■ 1drink 付き。
<10/7 (日)>
14:00 ● 高級中国茶 付き。
19:00 ■ 1drink 付き。
<10/8 (月祝) >
14:00 ● 高級中国茶 付き。
19:00 ■ 1drink 付き。

☆ 各回,+¥1,000 でお食事もご用意しております。

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〓lx+ finds “Ashes”とは〓

〜Acoustic instrumental finds clearness play〜
静謐な音,透明な姿,二つのコラボレーション。

パフォーマンス・ユニット《Theatre Object(シアター・オブジェクト)》による芝居(Music:lx+)と、
《lx+(ルクスプラス)》のアコースティックLiveの二本立て・コラボレーション企画です。今回は更に、高瀬 一樹 氏 作・演出『“Nippon Jumpers”('08年1月公演予定)』のセレクト・プレヴュー上演もあります。

= lx+ finds Ashes =
構成・演出:高瀬一樹
照明:増子顕一
宣伝写真 :Fumiko.A
企画・製作:Theatre object
音楽:lx+

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チケットは 1)日時 2)お名前 3)枚数 4)メールアドレスを明記の上こちらまでメールにて
なお、駐車場のご用意がありませんので、電車等、他の交通機関をご利用ください。
どうぞ、ご来場お待ちしております。

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2007.09.02

ちょっとした憂い

三ヶ月ぶりに散髪した。
頭が軽くなったら、気分も軽くなった。
気楽なもんだ。

散髪屋の主人が言うには、8月26日で中野の丸井が閉店したという。

中野といえば「丸井」であり、ご存知の通り、あれは丸井中野「本店」だ。巷では「いくらなんでも本店は潰すわけないだろう」という。いや、それが現実となった。かねてから噂は聞いていたが、うっかり時期については忘れていたのだ。

中野区に住み続けて5年目だろうか。
いわゆる、サンモールやブロードウェイのある北口とは反対の南口周辺だが。どちらにしても交通の足事情が、すこぶる便利でしばらくが居続けるだろう。丸ノ内線、中央線、東西線の機動力は頼もしい。

さておき、あの中野のガードを隔てて、南と北とで人の密集がまるで異なる。南口は閑散としているのだ。人混みが苦手な自分にとっては、楽天地だが、いってみれば、そこは商売には不向きな地帯といえる。

久しぶりにJR中野の駅前まで散策に出てみると、南口五差路から、その丸井までのショップが結構入れ替わっていることに驚く。そう、あそこで、長く続けるのは難しいというのは確からしい。JR中野駅と丸ノ内線に挟まれている一帯で、集客は困難なのだという。丸ノ内線新中野駅からでもJR中野駅からでも、新宿まで3駅というのも大きな要因かもしれない。とかく個性的なショップが並び、サブカル的な匂いを充満させている北口一帯の繁盛に比べると、南口一帯は完全に閑古鳥だ。そんな影響もあってか、最近の丸井にはほとんど客が寄りついていなかった。

地元の方々には、愛着のあるデパートが60年の幕を閉じた。
ちなみに、たまたま検索して「しょこたん」のところで決定的瞬間が写真を見つけた。
http://yaplog.jp/strawberry2/archive/17174

これには自分も立ち会ってみたかったな。

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