銀の世界
ってな訳で、実家に帰省中。
ほんとは帰省できるような状況ではない訳だが、仕事道具や書類など、一通り持参の上、帰宅。結局、飛行場へ向かうギリギリまで、あたふたした訳で。そんでもって、いつも以上に連絡が舞い込む。
ようやく飛行機に搭乗、JAL寄席でも聴こうと思ったらなんだかうっかり眠ってしまったようで。気がついたら、もうすでに着陸態勢。焦った。上空から眺める、畑の様子などは、やはりどこか懐かしく。一気に心が和む訳で。気温は寒いのだが、記憶の寒さとはどこか違う印象。どうやら、最近は10度前後だと、父親が言う。最近は、なかなか20度にはならないらしい。お気づきかと思うが「氷点下(マイナス)」とはあえて付加しないのがこの時期の北海道流の気温表現だ。
ラーメンでも食べるか?という両親の提案に同意し、空港からの帰路の途中にあるラーメン屋にいく。ラーメン屋といえども、両親の知っているラーメン屋は、予想通り、近所の普通のラーメン屋だった。味も昔ながらのきわめて普通のラーメン。最近、特徴のあるラーメンに慣れていたために、たまにはこんなラーメンもいいもんだと思った。
夕食は「すきやき」なんだと。家には、飲み物の類いが一切ないことに気がつき、近所の自販機にジュースを買いに出かける。一歩外に出ると、寒さが強烈に身体に突き刺さった。道が凍り始めていて、転ばないように、上から足を下ろすと「ジャクジャク」という懐かしい音がした。「ああ、これだこれだ」妙に安心感が広がった。
ふと、空を見上げてみると、やたら星が奇麗だった。幼少の頃、震えながら庭先でオリオン座を眺めるのが好きだった頃を思い出した。本当にこの時期の星座は美しいのだよ。こればっかりは都心の空の下に暮らす、子供たちに一度見せてあげたいもんだと本当に思う訳で。そんなノスタルジィにひたる今日一日の出来事。
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