「椿姫」
@Bunkamuraオーチャード
「道を踏み外した女」=「ラ・トラヴィアータ」
ええ、オペラ「椿姫」を観てきました。
自ら進んで観ようとは思わなかったのですが、
タダ券をお恵みいただいたので
勇気を振り絞って。
な、なんと。特別席20000円のチケット。
自腹じゃ、決して行くまい。
ね、ぶっちゃけ、20000円おごられるのって、
そうそうあることじゃないでしょ。
公演時間160分、休憩時間40分を差し引いて
正味120分、1時間あたり10000円?
無意識に、そんなこと計算してたりして。
値段につられた小市民がひとり、バンザーイ。
いや、意外に楽しめました。20000円分の価値はあるかもしれません。
(結局、お金なのか!)
かくゆう、私もオペラを毛嫌いしていた一人ですが、一生に一度は体験してみるのもよいかもです。
ドラマ、舞台に背景音楽+歌の表現というのは、やはり贅沢感を堪能できます。
あの過剰な発声が、たまらく嫌だったのですがなんか、対訳とかを追いながら観ると、感情表現として必要不可欠に思えてくるから、あら不思議。
これまで気付かなかったのですが、これは大人の娯楽ですね。そう、年齢を重ねる度に深まる趣味悠々。
愛と死っていうのは、人類普遍の命題。
死ぬ直前まで、すごい声量でキンキンに歌い上げるありえないシチュエーションは、まさにオペラならではの、ご愛嬌。ストーリーにはまると、案外気にならないかもしれません。ただ、アリアを悲しく歌い上げた後で、空気感を堪能しているのに、場を切り裂くように拍手をするのは、ドラマを壊すので、あまりよい習慣ではないと感じましたけど。
そして、ここで重大な教訓を学ぶことになるとは。
「有名オペラ鑑賞は小奇麗な格好でいくべし。」
職場から同僚とともに、当日に急遽出向いたため、ふたりともジーンズにスニーカーにフリース、ないしは毛玉付きセーターという、究極のオフィス地味仕様の二人組で会場に乗り込んだのですが、完全に浮きまくりました。特に特別席付近では。これは辛い。あまり人の目が気にならない私でさえ、かなーり恐縮してしまいました。おおよ観客たちは、小奇麗か、フリフリか、幾分派手な格好で統一されています。フォーマルあるいは、パーティー風。ダンディー白髪紳士、ないしはキラキラ白髪マダム。
前衛オケ作品とかの心持ちでいくと痛い目に合いますよー。あくまで社交場テイストで。いやぁ、うっかり忘れてました。
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