@東京芸術劇場
当日になって、突然招待券が回ってきたので、
なんとか今日中に取り掛かるスコアを明日にやる覚悟で
出かけることにする。
まぁ、吹奏楽も生で聴くのは、何ヶ月ブリだし。
ウリは、吹奏楽コンクールなどで、
すでにその作品のすばらしさが日本でも広まる中、
全曲演奏が定期で聴ける!
フェルレル・フェラン:交響曲第2番「キリストの受難」
だそうだが、私にはわからない。
しかし、芸劇は大きい印象だよね。
ここで聞いた「火の鳥」(すとらう゛ぃんすきー)
の印象が強烈だったので、このホールに来るたびに思い出す。
オケは、わすれた。読響だったかしら。
招待券は3階席だった。
事件勃発!間違えて、二階席をうろうろしてしまった。恥ずかしい。
目当ての座席がないことの確認に時間をとられてしまった。
本日のプログラムで一番楽しみなのは
「ヤン・ヴァン=デル=ロースト/バスクラリネット協奏曲」だったりする。
最近、ブラスにあまり縁がなくなってきたとはいえ
「ヤン・ヴァン=デル=ロースト」氏は知っている。
では、各曲について真面目に感想を書いてみようと思ったのだが
無理そうだ。乱文で汚しておきます。あい、すいません。
●エドワード・グレッグスン/フェスティーヴォ
祝祭の雰囲気溢れる曲。
編成が少ないからか、こじんまりした印象。
というか、こぎれいにまとめるのが、最近の流行なんだろうか?
曲も洗練されたハーモニーが続く。盛り上っても、
決して下品にならないサウンド。オサレ。
●フランコ・チェザリーニ/ブルー・ホライズン
クジラの鳴き声が聞ける曲。海の生物とかをイメージする標題音楽。
打楽器にレイン・スティックを使う。
自分も指定したことがあるので、ちょっと複雑な心境。
描写で使われる中途半端な無調サウンドがあったりと、
いくらか、ちょっと気恥ずかしい。
曲は感動コラールで閉められる。
●ヤン・ヴァン=デル=ロースト/バスクラリネット協奏曲
(バスクラリネット:ヤン・ギュンス)
ちょっと、期待していた。
最初のバス・クラは舞台裏で奏する。よくやる手法だが、
今回のは音色的によく、はまっていた。
ナイースな使い方だと思った。
隣に座っていた、見ず知らずの女性が、
「どこ?どこにいるの?バスクラは?」と声にさえ出さなかったが
3階客席上からステージを覗き込み、
きょろきょろしていたのが、滑稽だった。
解説に書いてあるのでわかりそうなものだが、
事前にプログラムには目を通さないのだろうか?
斬新な音色のアイディアが盛り込まれている。
ちょっと長いので、もう少しつめると飽きずに楽しめそう。
しかし、やっぱりバスクラの音は立ちにくいので、
演奏の際にバランスに神経を使っている風だったが、
あまりかぶらないようにオーケストレーション自体にも気を配られていた。
でも、やっぱり埋もれ気味にならざるを得ない。
作曲者が初演に立ち会い、ステージへと上がる。
背が高くて、外人だと、えらく様になる。うらやましい…。
●フェルレル・フェラン/交響曲第2番「キリストの受難」
宗教がらみの音楽は、あまりにうさん臭くて敬遠したいが、
そうするとクラシックのほとんどは聞かないことになるので難しいところだ。
想像するところに比べると、ものすごくポップに聞こえる。
といっても、ノリノリなわけじゃないが、
キリスト=敬虔な、神聖なる、深遠な、神…
とかから連想されるイメージからは軽いという印象だ。
協和音は不協和音を導くために、
あるいは不協和音は協和音を導くために存在する。
とでもいいたくなる展開。
打楽器の使い方に、考えた痕跡が垣間見える。やっぱりすごく長い。
ラスト近く、執拗な同音連打のフレーズでは、鳥肌率70%くらい。
じんわりきた。
大きなホールなので、ものすごい関係者に大接近することはないにしろ。
遠巻きながら、いろんな方のお姿を拝見した。
なぜかコンサートの後は「回転寿司」が食べたくなる。
パブロフ状態だろうか?いつ刷り込まれたのかが不明。
ほとんど回っていないが、自ら発声して注文する気力がない。
ただ惰性で、乾燥気味のネタを口に運ぶのだが、
まぁまぁおいしいのが妙に悔しい。(苦笑)
そんなこんなで、自宅にもどるが、ぐったりしているので、
早めに寝て明日に備える。