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2004.06.05

ベリオの肖像

@水戸芸術館コンサートホールATM

前衛では珍しく足跡を残して
昨年亡くなった、ルチアーノ・ベリオの
没後一周年の追悼コンサートである。

それにしても、水戸までは遠いね。
びっくりしたよ。
昼過ぎに「スーパーひたち」で出発した。
列車内は冷房が効き過ぎで寒い。

水戸芸術館ははじめてなのだが
すごくキレイで近代的な作り。
力入れてるな。

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プレ上演として、電子音楽作品「顔」を上演
その後、講演会があって、夜は演奏会という
流れ、一日ベリオ三昧。

収穫は、セクエンツァシリーズが聞けた事と
アルディッティ弦楽四重奏団の演奏が聴けたこと。

女声のためのセクエンツァはもはや
音楽というカテゴリーから抜け出したという
印象を持つ。すばらしい。
チェロのためのセクエンツァも同様に
すばらしかった。ここまで楽器の表現力の多様さを
表出させる作品は、なかなかないだろう。

アルディッティ弦楽四重奏団はこの手の前衛作品では
超一流。
安定したアンサンブルと個々の力量のバランスが
見事に取れている、加えてスコアの解釈が見事。

晩年は豊饒さが漂う作品が多い。
これは作曲家すべてにあてはまる事柄なのだろうか?

上野に着いたのは11時過ぎ。

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2004.06.04

マイケル・ナイマンバンド&新日本フィル

@すみだトリフォニー
なんだか、最近通い詰めのホール。
前半はナイマン・バンドの演奏。
おととい聞いた、耳の感覚が呼び戻される。
執拗な畳み掛けるサウンドの渦に巻き込まれていると
耳の音色分離感覚が麻痺してくる。
音色が単一に聞こえ始めた。
自分に取って奇妙な体験です。
すると不思議に、曲の骨格が目の前にリアルに突きつけられた感じがする。

着飾っていた女性が突然目の前でヌードになった感じ?
といったら変だろうか。

誤解をおそれずに言うと、明らかに「バロック音楽」である
ということだ。
ロックを着飾ったバロック音楽。
今更何を言ってんだか、という気もするが
耳のベールがスルっと剥がれる事で、瞬時にわかってしまった。

後半は、新日本フィルとの共演。
「ピアノ・レッスン」組曲(日本初演)

酷過ぎる。演奏がバラバラ。おい!
(エキス)トラが多いのもわかるが、もう少しまとめたらどうだ。
スコアも悪いのだろうか?鳴りがひどい。

もう一曲はMGVという曲で
TGV(フランスの超高速列車)の北ヨーロッパ路線の開通を記念して、
作曲を委託されたものらしい。

ナイマン節が炸裂で、疾走している曲。
勢いだけで押している感じ。
オケは、まだひどい。惨い。

こんな演奏でも、スタンディングで拍手しているお客さんが
いるのが、ちょっと信じられない光景である。
普段オーケストラに接する機会が少ない客層に違いない。
確かに盛り上がって、興奮はするのだが
演奏の惨さから、さめてしまうのが普通の感覚だろう。

改めて感じるのはナイマン節は
やはり映像から切り離して鑑賞するのは
なかなか難しいというのが素直なところである。
(自分の事をすっかり棚上げしていうとである)
いかにも執拗という言葉がぴったりで
度が過ぎるとホントにしつこい。

あまりいい気分ではないコンサートだった。

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2004.06.03

ビルディーはスカイラーク系列なのだ

ひさびさに西新宿を自転車で疾走。
心地よい。夕暮れ時。
こんな都会なのに、なんだかノスタルジィ。
ノスタルジィとはちょっと違うな。
幾何学的な景観がもたらす何かだろうな。

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数日前にもあったK氏と
近くのファミレスで夕食。
たわいもない世間話。
気分転換できたよ。

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2004.06.02

マイケル・ナイマン・バンド

フィルムコンサート@すみだトリフォニー

ナイマン・バンドのコンサートで
後半はジガ・ヴェルトフ監督の「カメラを持った男」という
サイレントムービーのサウンドトラックを生演奏。
う〜む、ロシア・アヴァンギャルド。素敵。

前半はピアノ・ソロ
ナイマンは少しピアノがうまくなったような気がする。
気のせいだろうか?

ナイマン・バンドが加わっての演奏。
頭がぐるぐるする。
サックスの音色はあまりにも強烈で
ナイマン・バンドならではの刺激サウンドの炸裂。
まぎれもなくロックサウンドである。

2部はフィルム・コンサート
すみだトリフォニーのスクリーンは大きいし、生演奏用に
適度な高さに調整されている、なかなかよい。
サウンドは、ナイマン・バンドの延長。
刺激と心地よいの繰り返し。
でも、68分も弾きっぱなし。で繰り返し。
ぐるぐるぐるぐる。
ちょっとしつこい。
あの編成のサウンドは、30分程度が限界。
耳が麻痺してくる。
あさってはオケとの共演があるので、そちらに期待しよう。

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2004.06.01

マイケル・ナイマン

渋谷のタワー・レコードでマイケル・ナイマンのトーク&サイン会が
あるというので、訪れてみる。
たまたま、仕事でお世話になっているHさんがいたので
一緒にトークを聞く。
トーク中、終始ナイマンは指を加えており、子供のようだった。(苦笑)
サインは新作のDVD購入の人だけのようで、
そこまでの価値はなさそうなので、トークだけで会場を後にする。

Hさんと渋谷の駅近くの回転寿しで夕食をともにする。

ビールをごちそうになって、ほどほどの気分で帰宅する。
明日はナイマン・バンドのコンサートがある。

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