伊福部昭九十歳(卒寿)記念コンサート
伊福部昭九十歳(卒寿)記念コンサート@
サントリーホール
待ちに待ったコンサート。
すんごくよかった。
先生の誕生日
ゴジラのきぐるみが登場して
花束を渡す。
先生は感謝の意なのか、終始にこやかに不動の起立。
じつに様になる。
伊福部節炸裂。
オケ、鳴りまくり。
少し縦が合ってないところが気になるけれども
心意気は十分に伝わってくる。
あんなに鳴るスコアって、あるんだろうか。
いや目の当たりにしてしまった。
聞くよりも、演奏するほうが
遥に『エンドルフィン』が分泌されるであろう
伊福部サウンド。
演奏者の興奮が、聴衆の耳にダイレクトに音の塊をぶつけてくる。
この場にいて、よかったと思う瞬間。
伊福部はゴジラだけではないぞ。
1、フィリピンに贈る祝典序曲
三管編成にピアノ2台という、巨大編成。
いやぁ、盛り上がる、最高。
2、日本狂詩曲
ライブは初体験。
CDで聞きあきるくらい聞いていたので
いざ生演奏に立ちあうと緊張する。
CDでは聞こえない音が聞こえる。
弦楽器の特殊奏法(今となっては殊更珍しくもないか)
の数々もあたらな発見。
冒頭のビオラソロ秀逸。
すばらしい。
おお、ブラボー隊が今回もいますよ。
ブラボー!!
3、SF交響ファンタジー第1番
定番。よい。
冒頭、トロンボーン、テューバ鳴りすぎ。
あんなにブリっているのは、久々快挙。万歳。
若いブラボー隊が、一斉に叫ぶ。
きっと吹奏楽フリークだろう。
中高生のブラス人たちにも定番の曲なのだろう。
知っている曲には、すかさずブラボー。
ぶらぁぼ〜〜〜〜〜〜〜。
4、交響頌偈「釈迦」
深遠な長大な曲。
男声と女声の使い分けが見事。
キャラクターをうまく曲に馴染ます。
2台のチューブラーベル。
ピッチが気持ち悪い。
一発、枠を叩いて「カツン」
興奮ではないが、感動のエンディング。
アンコールはタプカーラの三楽章。
いやぁ、うれしい。っていうか、
これ出さなきゃ、終われないよね。
すんばらしい。
でも、エンディングは少し金管バテ気味か。
勢いが足りない。
でも、ブラボー。
会場内、起立しての割れんばかりの拍手。
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